『秋の清澄庭園』レポート【豊洲マガジン】

『秋の清澄庭園』レポート

こんにちは!
とよす じろう です。

2週間前に江東区の紅葉情報をお届けいたしましたが、街中の広葉樹は日増しに紅く染まってきております。そんな中、東京都公園協会主催で、都立庭園「紅葉めぐりスタンプラリー」が実施されていることを知りました。対象は、9つの都立庭園でその中に、江東区の清澄庭園が含まれています。
9つの都立庭園は以下の通りです。

早速、秋の「清澄庭園」に行ってみました。

「清澄庭園」は、泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」です。この造園手法は、江戸時代の大名庭園に用いられたものですが、明治時代の造園にも受けつがれ、清澄庭園によって近代的な完成をみたといわれています。
この地の一部は江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられています。享保年間(1716~1736年)には、下総国関宿の藩主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようです。
明治11年、岩崎弥太郎が、荒廃していたこの邸地を買い取り、社員の慰安や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画、明治13年に「深川親睦園」として 一応の竣工をみました。弥太郎の亡きあとも造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲には全国から取り寄せた名石を配して、明治の庭園を 代表する「回遊式林泉庭園」が完成しました。
清澄庭園は、関東大震災で大きな被害を受けましたが、この時図らずも災害時の避難場所としての役割を果たし、多数の人命を救いました。岩崎家では、こう した庭園の持つ防災機能を重視し、翌大正13年破損の少なかった東側半分(現庭園部分)を公園用地として東京市に寄付し、市ではこれを整備して昭和7年7 月に公開しました。

まずは、入館料150円を支払って、中に入ると、目の前に「大泉水」が広がります。大きな池には、三つの中島が配置され、スケールの大きさが一目で伝わってきます。奥の建物は、「大正記念館」です。

正面は、「富士山」と称された築山。近くまでは歩いて行けますが、実際に登ることは、できまでんでした。


こちらは、数寄屋造りの「涼亭」。
明治42年に国賓として来日した英国のキッチナー元帥を迎えるために岩崎家が建てたものだそうです。2005年に「東京都選定歴史的建造物」に選定れました。

そして、「清澄庭園」の特徴のひとつが、「磯渡り」。池の端に石を点々と置いて、歩きながら、池の眺めを楽しむ配慮がなされています。石を伝って歩いて行きながら、景色が変化するのを楽しみます。

庭園の南には、松尾芭蕉の句碑がありました。
『古池や かはづ飛び込む 水の音」。
松尾芭蕉の最も有名な句を刻んだ石碑がありました。
説明看板には、以下の記述がありました。

当庭園より北北西400m程の所に深川芭蕉庵跡(江東区常盤1丁目)がある。 松尾芭蕉は 延宝8年(1680)から元禄7年(1694)まで 門人の生簀(いけす)の番屋を改築して芭蕉庵としてこの地に住んだ。 かの有名な「古池の句」は 芭蕉庵で貞享3年(1685)の春詠まれた。 この石碑は 昭和9年に建てられたが 芭蕉庵改修の際 その敷地が狭いので 東京市長にお願いしてこの地に移された。 なお 芭蕉は元禄2年(1689)に当庭園南東側の場所から「奥の細道」の旅へ出発した。

「清澄庭園」のもう一つの魅力は、「名石」です。
園内には、無数の「名石」が配置され、さながら「石庭」の観を呈しています。
代表的なものには、「伊豆石」「伊予青石」「紀州青石」「生駒石」「佐渡赤石」「備中御影石」「讃岐御影石」などがあります。

このように、「名石」は水鉢や灯篭や橋などに表現されて、点在しています。

園内に「清澄園記」の石碑がありました。

大正13年(1924)6月に岩崎久彌(いわさきひさや)が清澄庭園を東京市へ寄付したことを称えた石碑で、昭和4年(1929)9月に建設されました。岩崎久彌は、明治から昭和にかけての実業家です。三菱の創業者る岩崎彌太郎(いわさきやたろう)の長男として生まれ、叔父の彌之助(やのすけ・彌太郎の弟)と設立した三菱合資会社の社長を勤めました。

石碑建設の際の工事仕様書によると、石碑本体には芝公園十六号地にある六ヶ村産の切石(きりいし)を、台石には園内にあった自然石を使用しており、石碑の表面については平らに仕上げ、水磨きをしたとされています(「清澄庭園記念碑新設工事」東京都公文書館所蔵)。石材については、江戸城の石垣石を活用(北村信正『清澄庭園』)、石垣の要所に使われていた石と思われる(龍居庭園研究所監修『清澄庭園・景石・石造物めぐり』)などの記述もありますが、出典・根拠などについては明示されていないため、詳細は不明です。

現在、二つの大きな野面石(のづらいし)の上に本小松石(ほんこまついし)の石碑本体が安定よく据えられています。石碑の一部に欠損は見られますが、全体的に保存状態は良好で、刻銘の状態も良好です。建設当時の図面と比較すると、現在も当初と同じ位置に置かれていることがわかります(「清澄庭園記念碑新設工事」)。

最後に、今回の目的でもある紅葉を探してみました。園内の紅葉は、まだこれからという感じです。

大正記念館の脇に紅く色づいた見事な紅葉がありました。

「大泉水」に浮かぶ水鳥の群れの先に黄緑色の樹木が目立っていました。
また、中島にも赤くなりかけた樹木が散見されましたが、本格的な見ごろを迎えるのは、12月上旬でしょうか。
「都立庭園紅葉めぐりスタンプラリー」は、12月8日(日)まで開催されます。この機会にぜひ、「清澄庭園」を訪れてみてはいかがでしょうか。

◎「清澄公園」基本情報

所在地 東京都江東区清澄二・三丁目
開園時間 午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)※イベント開催期間及びGWなどで時間延長が行われる場合もあります。
休園日 年末・年始
(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料 一般   150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
団体入園料【20名以上の団体】

一般   120円
65歳以上 50円

※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)

年間パスポート 一般    600円
65歳以上 280円
庭園ガイドのお知らせ 本園では、下記日時に庭園ガイド(無料)を行っております
土曜日、日曜日及び祝日:午前11時と午後2時
※庭園ガイドについては、気象状況等により実施を中止する場合があります。 当日の実施については、清澄庭園サービスセンターにお問合せください。
ご注意 文化財は後世に残すべき貴重な財産であり、これを守るために定期的な保存修理工事を要します。ご理解とご協力をお願いいたします。 
※清澄庭園は、文化財保護法(第2条)により芸術上又は観賞上価値の高い日本庭園として、都指定名勝に指定されており、将来の文化向上発展の基礎をなすものであるため、その保存が適切に行われるように、周到の注意をもって多くの方に静かに観賞していただいている施設ですので、ペット連れの入園はお断りしております。
アクセス 都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」(E14・Z11)駅下車 徒歩3分
※駐車場はございません

とよす じろう

 

 

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