おはようございます。とよす じろうです。
新型コロナウイルスの影響で世の中のイベント事が中止となり、外出すら自粛が叫ばれています。この緊急事態の収束はいつになるのでしょうか?
このような状況ですが、四六時中家の中に籠っていても気が滅入るばかりです。2月から暖冬傾向が続き、日中の気温も15℃前後の春めいた日が続く中、ウイルス対策をしっかりと整えて町に繰り出してみるのも良いものです。
梅まつりも終了間近で静かな空間が広がる「亀戸天神」に3月6日に訪れてみました。
2月8日から始まった「第23回 亀戸天神梅まつり」。今年は3月8日までが梅祭りの期間でした。
境内の梅は最後の花を咲かせていました。
亀戸天神の境内の中心には「心字池」があり、赤い三つの橋が架かっています。これは、大宰府天満宮の境内にならって作られています。一つ目の橋は「太鼓橋(男橋)」で生きてきた過去を表しています。
二つ目の橋は「平橋」で今が見える現在。
最後の三つ目の橋が「太鼓橋(女橋)」で希望の未来を表しています。これは、池と橋を人の一生に見立てた「三世一念の理」。この三つの橋を渡りながら身を清めて神前へ進みます。
三つ目の橋を渡ると五歳の菅原道真公の像があり、5歳の時に読んだ梅の区が刻まれています。その句は
「美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」
本殿のすぐ左には「神牛」が鎮座しています。参拝の方が親しく触れることで知恵を授かるといわれています。菅原道真公は牛に関わる伝承が様々残っており、牛は天神さんのお使いといわれています。
手水舎では亀から水が吐き出されています。ここで、身を清めて拝殿で手を合わせます。
拝殿で手を合わせた後は、境内の東にある「御嶽神社」に向かいます。こちらには、菅原道真公の学問の先生、延暦寺第十三代座主、法性坊尊意僧正が祀られています。卯の神として知られ、毎年1月の卯の日の初卯、二の卯、三の卯は「卯槌」、「卯の神札」が配られます。卯は朝の6時頃を表し、東を示します。色々な事が始まり、広がってゆくことを意味するそうです。ご利益は火災除け、雪除け、商売繁盛、開運。
御嶽神社から少し南に移動すると、古い灯篭がありました。これは「太助灯篭」といって、塩原太助が1781年に奉納した石灯篭です。塩原太助は、薪炭商で財をなし、その私財を公共事業など庶民のために投じた儀人として評価された方です。
「花園社」は菅原道真公の奥様、宣来子(のぶきこ)の方と14人の子供たちを祀った神社です。ご利益は安産、子宝、育児、立身出世。
3月に入って、昼下がりの亀戸天神には静かな空気が漂っていました。目の前に迫った春を控え、境内の樹木は梅から次の花の準備に入ったばかりです。4月下旬には薄紫色の藤の花が満開となり、再び境内は人々で溢れかえることかと思います。人ごみを避けて、静かな散歩にはもってこいの亀戸天神。是非この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
住所 | 〒136-0071東京都江東区亀戸3丁目6番1号 |
TEL | 03-3681-0010 |
交通 |
総武線亀戸駅下車 北口より徒歩15分 |