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人は、結果以上に手間、暇かけた時間と労力にお金を払う【豊洲マガジン】
- 2014/7/16
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「人は、結果以上に手間、暇かけた時間と労力にお金を払う」
こんにちは。豊洲在住、一般社団法人ビジネス速読協会の内田ひろみです。今週は、なぜか、その商品を買ってしまう、「脳の錯覚行動」についてご紹介したいと思います。私たちは、一貫性をもって物事を判断し、決定した上で行動をしていると思っていますよね。でも、「なんとなく、購入してしまった……」ということもありませんか? そのなぞを解くヒントが詰まった本です。
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情報は「少ないに越したことはない」
現代では、沢山の情報が溢れています。今では、何かを調べようと思ったら、出先でも簡単にスマホから知りたい情報を入手することができます。情報過多となってしまった今でも、情報は少ないより多いもほうが良いと思われているのです。でも、本当にそうでしょうか。
情報が多ければ多いほど、不必要な情報も含まれている可能性があります。情報収集をするよりも、いらない情報を削除する方が簡単だと思われがちですが、いらない情報を削除するというのは、思った以上に人にとっては難しいものです。
野村総合研究所1万人アンケートによると、「価格が品質に見合うか、よく検討して買う」「事前に情報収集してから買う」のどちらも、2000年から2009年の調査では、10%アップ、15%アップなのですが、2012年になると、どちらの質問項目についても減少しています。
少ない情報で、買い物をすることを危惧する意見もあります。しかしながら、少なくても精度の高い情報で、満足できる買い物を私たちは、望んでいるのです。
結果以上に手間ひまかけた時間と量力に人は価値を見出し、お金を払おうとする
面白い寓話があります。経済学者のダン・アリエリー氏の話です。部屋の鍵を失くして入れなくなった時、合鍵屋さんに頼んで、鍵を空けてもらい、新しい鍵を作ります。その合鍵屋さんの話。
初めて依頼を受けたとき、慣れない為に時間ばかりかかって焦りまくりながら、汗だくになってやっとの思いで鍵を開けると、依頼人は心配そうになりながら、鍵を開けた代金1万円と新しい鍵代2,000円の他に、チップまで弾んでくれました。
だんだん、仕事になれてくると、技術も向上したので1分間で鍵があけられるようになりました。そこで、鍵代込みで10,000円に値下げすると、依頼人から不満の声があがります。「1分で1万円!!」当然、チップも貰えません。
本来なら、鍵は1分でも早く開けた方が良いに決まっています。そして、料金も安いにも関わらず、依頼人の満足度は、あきらかに初心者の頃の方が高いのです。「結果以上に手間ひまかけた時間と労力に人は価値を見出し、お金を払おうとするのです」
そして、「手間とひま」と同じぐらい時間と労力がかかっていそうな「手作り」と言った言葉に心惹かれたり、貴重なものは数が少ないから、希少価値が高い!すなわち、とってもありがたい!という図式が生まれるのです。
「少ないものには価値がある」と「価格が高いものには価値がある」は互いに相関関係がありそうです。人は、揺るぎない一貫性を持ちたいと思いながら、様々なことに影響されてしまいますね。
私たちは、一貫性を保ちたいと思いながら、実に矛盾に満ちた存在ですね。
追伸1:次回のBizusoku読書会(ビズ速)は、8月5日になります。
追伸2:セブンイレブンでは、先週700円ごとに抽選のくじをしていましたね。このくじのために、つい計算しながら700円以上購入してしまう私でした。
内田ひろみ
NLPトレーナー・研修講師
一般社団法人ビジネス速読協会代表理事
人の成長を組織の成長へと直結させるべく、NLPやLABプロファイルと言った 心理学/コミュニケーション手法を取り入れたセミナー・研修を実施。全ての人は、自分自身の中に必要なリソース(資質)を持っています。しかしながら、多くの人はそのリソースに気がつきません。ご自身の能力を高める方法(スキル、テクニック)をお伝えし、自分らしい生き方をする方をサポートしています。最近ではビジネス速読を広め、一人でも多くの方が 読書を通じて豊かな人生を送る1歩を後押ししています。
ブログへのコメント&いいね!もお待ちしております。
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