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豊洲市場 移転延期へ 8月31日小池都知事 正式表明【豊洲マガジン】
- 2016/9/1
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- 豊洲, 豊洲新市場
8月31日小池百合子都知事は記者会見で、11月7日に予定していた築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(東京都江東区)への移転延期を正式表明しました。移転延期の主な理由は?延期した場合、都の出費は? 一体、どうなってしまうのでしょうか?
移転延期の主な理由は?
8月31日(水)に開かれた緊急記者会見で小池都知事は、11月7日に予定されていた築地市場の豊洲新市場への移転を「延期」すると正式に表明しました。「小池都政におきましては、「一度決めたんだから何も考えなくてよい」という考え方はとりません」と述べ、検証する考えを示しました。移転延期の主な理由には次のようなものがあります。
(1)安全性への懸念
地下水の水質調査の結果が11月7日の移転予定日に間に合わないことを挙げ、「市場は生鮮食料品を扱う。食の安全は生活者の目線を大切にすべきだ」と述べ、安全性の確認を行う必要があるとしています。
(2)巨額かつ不透明な費用の増大
総事業費は、2009年時点で4,316億円だったのに対し、2015年3月時点で5,884億円・・・。なぜこんなに膨れ上がったのか?
建物の建築費は、坪単価220万円というのは高すぎるのではないか・・?(小池知事調べ)
「都民の大切な税金を預かる身としましては、なぜこうなったのか、これが適正なのかどうか一度明らかにしなければならないと思います。」と述べました。
(3)情報公開の不足
「多額の費用をかけながらいまだに不満が出てくるのはなぜなのか。情報公開が足りないということ」だと述べ、現状では情報公開が不十分だという認識を示し、「費用の増大は精査する必要がある。都民に説明する必要がある。その理由を私も知りたい」、
「既定路線で何も考えなくてよいという都政は行わない。都民ファーストに基づいていないものは都民目線で情報を公開し、経緯を明らかにする」と述べています。
延期した場合、豊洲市場は1日最大700万円の出費?
延期した場合、豊洲市場の光熱費や警備の委託費などの維持費を、1日最大700万円を都が負担することになります。
11月からの移転を予定し、すでに冷蔵庫などのリース代でも、毎月100万円の出費や、業者の方への補てんなどを含めると、巨額の資金が必要となりそうです・・。
2020年オリンピックまでに環状2号線は間に合うの?
築地市場の跡地には、東京オリンピック・パラリンピックの際の競技会場が集中する、臨海部と都心とを結ぶアクセス道路が整備される予定で、移転の延期によって完成が間に合わなくなるという指摘も出ています。その主要道路として築地市場跡地に通す予定の環状2号線については「どのような工法で、どのようなやり方で実現できるのか、工事のあり方をしっかり検討する」と述べました。また、「五輪を快適な環境でできるように想定している」とも述べ、五輪に間に合うよう整備を進める考えも示しました。
都知事は移転中止の可能性を否定せず・・・。
延期の期間について、来年1月上旬に出される豊洲市場の水質調査の結果や、市場の安全性や使い勝手などを検証するために立ち上げるプロジェクトチームの調査結果が出た段階で移転時期を判断することを明らかにしています。
会見で、「移転中止ではなく、「中止」ということも結果次第では視野に入っていますか?」の問いに小池都知事は、
「プロジェクトチームにおきまして、5つの課題をチェックしてもらい、その結果を待ちたいと思います。」と述べ移転中止の否定はしませんでした。
「都民ファースト」の決断は、来年1月以降に下す方針です。
今後、新豊洲市場はどうなるのでしょうか?100%すべての人が納得のいくという事は無いと思いますが、できるだけ多くの人が納得のいく決断をして欲しいですね。
東京オリンピック・パラリンピックを勝手に応援しています♪
ライター 都丸美由紀
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