第五回 深川七福神巡り「富岡八幡宮」編【豊洲マガジン】

第五回 深川七福神巡り「富岡八幡宮」編

こんにちは♪
まち なみこ です。
深川七福神を巡りながら、街で見つけたものをご紹介していくという企画の第五回目!
皆様も良く知っているあのニコニコ顔の神様が登場です♪

前回「弁財天」様が祀られている冬木弁天堂の周辺を散策しましたが、今回は
富岡八幡宮
へいってみましょう

門前仲町駅から

永代通りに沿って50mほど歩きます。

富岡八幡宮へ到着!
今回は目的地に一直線にやってきました。

ここ、富岡八幡宮は寛永四年(1627年)に当時、永代島と呼ばれていた現在の場所へ御神託により創建されたとか。その後、砂州一帯を周辺は埋め立て、八幡宮境内・深川公園地・富岡町・門前仲町を含む60508坪の社有地となりました。
また「深川の八幡様」と親しまれ、今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」として親しまれているそうです。
富岡八幡宮は江戸三大祭の深川祭りや境内にあるたくさんの史跡があることも良く知られています。せっかく来たので、史跡巡りもしちゃいましょう♪

境内に入ると、直ぐに目に飛び込んできたのが…

「天皇皇后両陛下 行幸啓記念碑」
この石碑は2012年8月12日に天皇皇后両陛下が富岡八幡宮に御参拝され、東京大空襲の被災者の方々とご懇談の後、町神輿の連合渡御を御覧になられたそうです。この歴史的な慶事を記念して記念碑の建立が望まれ、氏子の皆様や神輿連合会の方をはじめとする多くの有志の皆様によりこの記念碑が奉納されたそうです。
こちらの記念碑は東北復興の想いも込められており、宮城県石巻市産出の仙台石、台石には福島県いわき市産出の櫻御影石が使用されているとのことです。

そして、そのお隣には

「大関力士碑」&「巨人力士身長碑」
富岡八幡宮は1684年(貞享元年)に初めて寺社奉行の許しを得て勧進相撲が行われ、江戸勧進相撲(現在の大相撲の前身)発祥の神社として知られています。現在でも新横綱誕生の折には境内で奉納土俵入りなどの式典が執り行われるほか、相撲にまつわる数々の石碑が建っています。

大関力士碑
説明が載っていますね♪

向かい側を見ると…

「伊能忠敬翁像」
製作:酒井 道久氏
監修:伊能 洋氏(忠敬翁より7代目の御子孫
翁は深川黒江町(現・門前仲町1丁目)に住み、測量旅行出発にあたっては必ず当宮を参拝していたことから縁りの地であるこの八幡宮に2001年10月20日に銅像が建てられたそうです。

さらに進むと…

何やら古めかしい石造灯籠が!!
江戸時代の伊奈忠宥という旗本の偉い人が1758年(宝暦八年)3月15日に奉納したそうです。十代目で1764(明和元年)から起こった武蔵・上野・下野の一揆(中山道伝馬騒動)を鎮める功績を残しているそうです。
左右ともに261cmの高さで私よりも高いですね!!

本殿も立派!
さらに奥に進みましょう。

「横綱力士碑」
大関碑に続いて横綱も登場!

ん??
この横綱碑の隣に、何やら興味深げな看板が…

松尾芭蕉!!
7月2日の「第一回江東区史跡巡り」の松尾芭蕉を思い出しますね。
さすが江東区!
ここにもゆかりの史跡がありました。
松尾芭蕉命をまつる「花本社」?
なんだろうーー??

矢印に沿って奥にそっと伺いながら進むと…

赤い鳥居のトンネル!
これは稲荷神社の参道♪
そして、その隣を見ると…

「花本社」到着!
『はなほんじゃと読むようです。
そして、この「はなほんじゃ」こそ松尾芭蕉が命名した神社なのだそうです。
寛政年間に当時の俳人有志により建立され、1843年(天保十四年)に松尾芭蕉に花本社大明神の神号が授けられたそうです。
「花本」は西行の

「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」

の歌にちなんだものともいわれています。


花本社の隣の「七渡神社」を抜けて、再び富岡八幡宮の境内へGO!

駐車場の一角には

「木場の角乗」の石碑
東京都指定無形民俗文化財及び江東区登録無形民俗文化財となっている
民俗芸能木場の角乗(かくのり)
江戸時代に木場の筏師(川並)が水辺に浮かべた材木を鳶口ひとつで乗りこなして筏に組む仕事の余技から発生したとのことで、数々の技術が加わり芸能として発達したのはすごいですね!

その隣には…

「大木遣り」の石碑!
8月1日の「第四回深川七福神巡り 冬木弁天堂」の時に、ご紹介した木場の木遣りを思い出しませんか?
さぁ、境内にどんどん戻りましょう。

涼しい緑の中を進むと正面に石碑が見えます。

「復興記念碑」
関東大震災で焼失した社殿は江戸時代神社の代表的建築にして華麗なものだったとか。焼失した社殿は1933年12月に復興建築として完成!
この事業の完成を記念して建立したのが復興記念碑です。完成から8年と数か月後には東京大空襲で再び焼失…。
なんだか切ないです…。
ふっと呼ばれたように振り返ると

「力持碑」がありました。
東京都指定無形文化財(1956年指定)
倉庫業に従事する人々のあいだに伝承された力くらべの曲芸、力持の碑、力持を記録した(力自慢をした人は力士というとか)力石が奉納されています。
重そうな石がゴロゴロ並んでいますね!
深川の力持(ちからもち)は、江戸時代からの倉庫地帯であった佐賀あたりで、
働く人達が米俵などで力自慢をし、曲芸をする興行を行うようになったそうです。当時の様子を想像するとなんだか楽しくなりますね♪

どんどん奥へ!!

お。遠くに見えるのは…もしや…
よし!もっと近づきますね。

着きました!!!
ようやくたどり着いた目的地!!!

こちらに祀られているのは…


ジャジャーン♪
もう皆様イラストでもお分かりでしょうか。
烏帽子をかぶり、狩衣を着て、右手に釣竿を持ち、左手に鯛を抱き、岩の上に座った姿。そう「恵比須神」です!
エビス顔といわれるように、ニコニコ顔も特徴の一つ。
航海安全の神から笑顔愛敬・和顔愛語の福徳を授け、富財・商売の神として信仰されてきました。
恵比須神は「えびっさん、えべっさん」とも呼ばれたり、由来もいろいろあるようですが、大きくは3つあり、すべて日本由来のようです。
1つ目は日本の総氏神様であり、太陽神である天照大御神の兄弟神が由来という説。
蛭子様=ヒルコ様
天照大御神が生んだイザナギとイザナミの間に生まれ、天磐櫲樟船(アマノイワクス)という船に乗せて海に流してしまいます。この船ヒルコ神(蛭子様)は鳴尾浜という兵庫県西宮市の浜から神戸の沖合に流れ着き、西宮神社のご祭神となり、えびす信仰と合わさり名前の由来となるという説。

2つ目は大国主命(オオクニヌシノミコト)=大黒様の子である事代主神(コトシロヌシ)。この事代主神は日本で最初に魚釣りをしていた神様として描かれているそうで、このイメージが今の恵比須様の姿にも反映されています。
3つ目は少数派ではありますが、アマテラスオオミカミの孫のニニギノミコトの子である山幸彦(彦火火出見尊)少彦名神という説もあるそうです。
また、「えびす」という言葉にはさらに古くからある日本の沿岸地域にある「えびす信仰」が関係しているようです。

砂浜などに打ち上げられる漂着物を神聖なモノ・神様と考え、「えびす」と呼んだ

西宮神社の蛭子様の信仰や事代主神の漁のイメージとミックスされ、今の恵比寿様ができたのかもしれませんね♪

ご利益

商売繁盛・大漁満足・五穀豊穣・航海安全(海上安全)・開運招福・学業成就・歌舞音曲

福もらえたかな
気になる場所が他にも。「富士浅間神社」の裏には

富士塚がありました!

江戸時代は富士山信仰が盛んでした。
「富士山に登りたい」
「富士山を拝みたい」
と江戸市中のあちこちに富士塚が作られました。
富岡八幡宮の富士塚は1722年~1723年頃に築かれたようです。
かつては6mの高さもあったそうですが、1965年に取り壊され2002年に再建されたようです。

まだまだ紹介しきれないほど、富岡八幡宮にはたくさんの史跡がありました。
江戸深川の歴史はこの八幡宮を中心に今に伝え残されています。
いろいろな人の願いがここ富岡八幡宮でかなえられてきたのでしょう。
日々の暮らしの心の支えとして、大きな存在感ですね!
その一部を見られてより深川を知りたくなりました。

富岡八幡宮のアクセス
〒135-0047
東京都江東区富岡 1-20-3

電話:03-3642-1315
地下鉄東西線門前仲町駅1番出口
地下鉄大江戸線門前仲町駅5番出口
都バス富岡1丁目

第六回深川七福神は9/5(木)公開予定です。お楽しみに♪

第一回深川七福神 「深川神明宮」編
第二回深川七福神 「深川稲荷神社」編}
第三回深川七福神 「心行寺」編
第四回深川七福神 「冬木弁天堂」編

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2013年4月にオープンした住宅展示場。緑豊かな町並みと潮風を感じながら見学できる最先端のモデルハウスを展示。おでかけ情報発信ブログ『豊洲マガジン』を配信中。

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